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Channel: 虹の向こうに
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Beauty&wild・4

初めてのとんでもない出会いから始まり、その後も何事もなく1日が終わることのない日々に、シンは少々疲れ気味だった。 まずは初対面の翌日。転校先となる王立高校へ、自転車登校すると言って聞かず、朝からすったもんだの騒ぎを起こす。...

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Beauty&wild・5

その日、ベッドに潜り込み布団を被ったチェギョンに、シンが何を話しかけても顔を見せることはなかった。しかも翌日になってもそれは続き、食事さえとっていないと聞けば、シンの溜息の数は増えるばかりだった。 それでもシンには執務や公務がある。その為に、四六時中チェギョンに付き添っている訳には行かず、チェギョンへの配慮を内人に言い付けていくことしか出来ずにいた。...

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Beauty&wild・6

世の中はクリスマス。恋人たちの甘い時間が、そこここに溢れている。 そしてここ、東宮殿にも・・・。 パビリオンにいた二人だったが、シンはチェギョンをお姫様抱っこして、私室へと連れて行くと、その体をベッドへそっと下ろす。そして、自分もその隣へと体を滑り込ませた。 「そういえば、喧嘩の理由は・・・本当になんだったんだ?」...

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ヤフーブログ終了における、このブログの今後

こんにちは。先月末に発表されました「ヤフーブログ終了」に伴い、投票をさせていただきました。(その投票は公開1時間で非公開にしました。)その投票自体、私の聞き方が間違っていたようで、詳しい投票結果など出さず、投票して下さった方々には申し訳ありませんでした。その後、いろいろと考えたのですが、ヤフーブログサービス終了とともに、このブログも終了させることにしました。他ブログサイトへの移転はありません。以前に...

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2・水仙の花を手に…<因果応報>

―――僕はもうすぐ30歳になるらしいよ…オンマ…約2年という長い眠りから目覚めたチョン・テソン。しかしその2年よりもさらに長い十数年という空白が彼の中にはあった。最後の記憶は兄テフンと母が作ってくれたチャプチェを競うように食べたこと。その後のことを思い出そうとすると頭の中に靄がかかったようになり、ツキツキとした痛みがこめかみに走る。「チョンさん、リハビリ行きましょうか。」その痛みが強くなりそうなとこ...

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どこまで書けるかはわかりませんが…

みなさま、こんばんは。先ほど「魔王」の二次に当る『水仙の花を手に…』の第2話を更新しました。実はこの部屋では未完のお話がいくつかあります。(今のところそのすべてを公開はしていませんが。)そのお話の「あらすじ」というか「展開」をお教えしようかなと思っていたんですが、なんとなく「魔王」なら書けるかな?なんて思って書き始めたら、あの一話を書くだけで数時間もかかってしまいました(^_^.)ということで、やっ...

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3・水仙の花を手に…<因果応報>

―――なんて聞けばいいかな…長い眠りから目覚めたテソンの周りに、見知った人は誰一人としていなかった。いるはずの母と兄の姿もなかった。しかも29歳という年齢になっていて弁護士だと聞かされた。そして渡された手鏡の中に映る自分の顔にも見覚えはなく、耳に入ってくる自分の声さえ他人のものに聞こえ、不思議というよりも気持ち悪さが先にきた。自分が目覚めたことで沸き立つ人たちとの温度差に、テソンは母と兄の所在を聞き...

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お返事のようなもの

みなさま、こんばんは。第2,3話を更新しました「水仙の花を手に…」楽しんでいただけているでしょうか?そうだったら嬉しいです。そのお話や今後のことなどについての記事にいただきましたコメントについてなのですが、申し訳ありませんが個別にリコメントをつけることはしないことにします。その代り、気になったことやこれには答えたいといったことについては記事にてお返事することといたします。それで早速なのですが「どこま...

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4・水仙の花を手に…<因果応報>

チョン・テソンという少年が機微に敏いということはわかっていたはずだ。だからこそ目覚めた時に姿が見えなかった母と兄のことも敢えて聞いてはこなかった。それがわかっていながらも。「先生!思い出したんですか?」そう叫ぶように振り返り聞いたチョ・ガァンドゥは、すぐさま後悔した。そこにあった表情に「オ・スンハ」の影は微塵もなかったからだ。「…ごめんなさい、思い出してはいないです。ただ、もう2カ月も経つのに母も兄...

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5・水仙の花を手に…<因果応報>

あまり広くない病室の中での短いやり取り。しかしそれをそっと見守っていたヘインには、実際の時間よりも少し長く感じられた。そしてグァンドゥの「事故でした」という言葉のあと、僅かに空気が緊張しヘインはベッドに上半身を起こしていたスンハを見つめた。しかし気づくとベッドサイドに跪き、ぎゅっと組まれていたスンハの両手に自分のそれを重ねていた。「泣いても、いいんですよ。」見た目は立派な大人でも、今のスンハの心は中...

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